仕事がキャパオーバーで辛い、辞めたいと考えてしまってはいないでしょうか。
「石の上にも三年」ということわざに従い、仕事がキャパオーバーで辞めたくても3年目までは我慢する、そうした考え方が古くなってきているのは周知の事実だと思います。
キャパオーバーだと言って退職するのは甘えだとか無能という考え方についても、今となっては本当に正しいのか疑問に残るところです。
ちゃんと先を見据えて気づける人とそうでない人との差は、さまざまな面で大きくなるばかりです。
そこで今回の記事では、仕事がキャパオーバーなので辞めたいと思ったときにどうすれば良いのか、無能や甘えのレッテルをはられたときの対処法などについて詳しく考えていきます。
仕事を辞めたくなるほどキャパオーバーになる理由
キャパオーバーで仕事がいつまで経っても終わらないとなると、仕事だけでなく私生活にも影響がおよび、最終的に心身の健康にも悪影響が及んでしまいます。
特に仕事を辞めたくなるほどキャパオーバーになるということはどこかに原因があるはずであり、その原因を早めに取り除いていかないと、仕事も私生活も様々なことがうまく進まなくなってしまいます。
キャパオーバーになる理由は、突き詰めれば以下の3点に絞られます。
- 業務量に対して単純に人が足りていない
- 頼まれたら断れずやらなくても良い仕事もしている
- 完璧主義で100%の仕事をしないと気がすまない
それぞれどういうことなのか、詳しく考えていきます。
業務量に対して単純に人が足りていない
やるべきことが多すぎて時間に余裕がまったく持てないのであれば、それは単純に業務量に対して人が足りてないと言えます。
仕事で高いパフォーマンスを発揮するには、時間の余裕は必ず必要です。
余裕がない状態が続くと、集中力の低下により、ひとつひとつの作業が雑になってミスが必ず増えます。
仕事は一生懸命やっているのに、ミスが続いて会社や上司からの評価が上がらないという悪循環に陥ってしまうため、時間に余裕が持てないようであれば改善が必要です。
頼まれたら断れずやらなくても良い仕事もしている
せっかく自身の仕事を終えたのに、新しい仕事を頼まれて、断れずに引き受けてしまう。
それは会社や上司にとっては、良い部下と言えますが、一方で見方を変えると都合の良い部下とも言えます。
確かに周りとの協調性を重んじる姿勢は大事ですが、引き受けた本人が仕事をこなしきれないのでは意味がありません。
これも業務過多につながり、ミスが増えて気持ちにも余裕が持てなくなってしまうため、自身のキャパシティーを見極めて、やらなくても良いことは断るようにしなければいけません。
完璧主義で100%の仕事をしないと気がすまない
責任感が強い人ほど完璧主義で100%の仕事をしないといけないと自分自身を追い込む傾向があります。
責任感の強さからミスした時に感じるストレスは大きく、必要以上にためこんでしまいがちです。
そうした姿勢はものすごく大事なことですが、強すぎる責任感はときに逆効果となるので、適度に肩の力を抜く地追うことも仕事を続けていく上で大切なことです。
また最近は、職場でぬくぬくと過ごしていると、この先、安定した生活を得ることができるのか、将来に不安を覚え、スキルや経験を習得することを必要以上に重んじる傾向が見られます。
もちろんそうした姿勢はすばらしいことですが、そうした背景からか、完璧な100%の仕事を目指そうとしてしまいがちです。
ただ、はじめから100%を目指すのは得策ではありません。
ほとんどの上司は100%の仕事を期待しておらず、早めに相談し、円滑に業務を進めていけることを望んでいます。
キャパオーバーになってしまい、本来できる仕事ができていないようであれば、それは本末転倒となってしまうので注意が必要です。
仕事をやめたくなったら?キャパオーバー時の対処法
毎日の業務量に嫌になって仕事を辞めたくなったらどうしたら良いのでしょうか。
キャパオーバー時は特に、常に仕事に追われ、冷静に考える余裕がなくなってしまいます。
そんなときは、まず以下の4点を意識してください。
- まずは自分の仕事だけに集中して終わらせる
- 仕事の進め方に改善点がないか調べる
- 上司に相談してみる
- 思い切って休暇をとって全力で遊んでみる
どういうことなのか、ひとつずつ考えていきます。
まずは自分の仕事だけに集中して終わらせる
次のことを考えようにも、仕事を一度受けてしまった以上、最後までやりきらないといけません。
そのため、まずは自分の仕事だけに集中して終わらせることも大事です。
その際、新しい仕事は受けないで、とにかく今抱えている仕事を終わらせることだけに意識を集中させるのがポイントです。
当然ですが、新しい仕事を受けてしまうと、やることが増えるばかりでいつまで経っても終わらせることはできません。
仕事の進め方に改善点がないか調べる
膨大な仕事量をこなしているにもかかわらず、評価が上がらないということは意外によくあります。
その際、正当な評価がなされていないと感じるかもしれませんが、果たして本当にそうでしょうか。
仕事がいつまで経っても片付かないのは、仕事の進め方に問題がないかどうかについても目を向けないといけません。
もっと効率的に少ない時間で仕事を進められないか、戻り作業が発生しているのなら、そうならないよう改善点がないかどうかを調べることはとても大切ことです。
上司に相談してみる
自身に割り当てられる仕事が単純に多すぎるのであれば、そのことを上司に相談してみることも必要です。
上司が部下のことをいつもしっかり見てくれているのかどうかと言えば、必ずしもそうではありません。
自分自身から思っていることを伝えないと、伝わるものがいつまで経っても伝わりません。
キャパオーバーになっており、改善点も見つからないようであれば、それはやはり割り当てられる仕事量が多すぎる、つまり、人が足りてないということを意味します。
ひとりで抱え込まずに困っていることがあれば上司に相談するということは仕事を進める上で必ず必要です。
思い切って休暇をとって全力で遊んでみる
毎日仕事に追われていると精神状態が不安定になることが多いです。
そんなときは思い切って休暇をもらい全力で遊んでみるのも大事です。
仕事から離れて、精神状態をリフレッシュし、十分な休息を取る、そんな風にプライベートな時間を多く持てると、心に余裕が生まれます。
自分自身や仕事を見つめなおすときは、そうした安定した状態に気持ちを戻した上で行うのが最良なのは間違いありません。
そんな休暇なんて取る余裕がないというケースもあると思いますが、そうした責任感の強さが自分自身を強く追い込んでしまっているものです。
中途半端ではなく、多少強引にでも自分自身と仕事を見つめなおすための時間を作ってください。
仕事がキャパオーバーになって耐えられなくなったら?
キャパオーバー時の対処をいろいろやってみたけど、どうやっても改善せず、それでもなお、仕事がキャパオーバーの状況に置かれて耐えられなくなったらどうしたら良いのでしょうか。
今の状況を変えるトリガーを引くのはやはり自分自身です。
考えられる対処法は以下2つになります。
- 部署を変更してもらう
- 思い切って退職して環境を変える
ひとつずつ詳しく見ていきます。
部署を変更してもらう
慢性的に忙しい部署であったり、上司の部下管理能力が著しく低いのであれば、部署を変更してもらうという手段を考えてみましょう。
部署を移ることで、今まで在籍していたところの実態が客観的に見れるようになります。
もし、今の部署が自身のやりたい仕事を担当させてもらえるところであったとしても、一度落ち着いた部署に移り、精神的な安定を取り戻した上で、今後の身の振りを考えるのが無難です。
最も大切なのは、自身の健康であるということを忘れてはいけません。
思い切って退職して環境を変える
やれることをやってキャパオーバーが改善しないのであれば思い切って退職するというのもひとつの手段です。
まず、そもそもちゃんとした会社、上司であれば、ひとりの社員に対し極端に仕事量が偏っていれば気づくはずですし、何らかのフォローがあって然るべきです。
部下の状態を確認し、もし不自然なところがあれば、それを感じ取るのが、上に立つ人の役割です。
人が足りないのであれば、人を増やすなり、他に手すきな社員がいれば分散させるなり、何らかの改善を進め、業務の正常化を図っていく、そうした責務をしっかりまっとうしているのか。
もしそれを怠っている、もしくは気づかないふりをしているようであれば、いつまで経ってもキャパオーバーは改善しないと考えられます。
もしかしたら会社から安く買われて、いいように使われているだけかもしれません。
そうであれば、先は暗いので早めに自身の身の振りを考えないといけません。
退職を中々言い出せないなら退職代行をつかってみては?
会社を辞めたいと思っても、忙しい職場であれば「辞めたい」と言い出しにくいところもあるでしょう。
そんなときは退職代行サービスを使用するという選択肢もあります。
今は転職が当たり前となった時代です。
そんな時代を表すように、「退職代行」サービスが注目されています。
多くのメディアでも取り上げられ、それとともに利用者が増えており、世の中に少しずつ浸透しているのが退職代行サービスです。
その名前のとおり、退職に関するもろもろの手続きや会社へ退職意思を伝えることも代行して行ってくれます。
つまり、退職代行サービスに依頼すれば、もう会社の誰とも顔をあわせるかなたく退職することも可能ということです。
会社を辞めるという敷居をものすごく下げてくれるサービスであり、もし本当に思い悩んでいるようであれば、こうしたサービスの利用も検討に入れてみてください。
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